売り上げが14年で10倍に!

2019/02/08

DGPと出会う前から、中山靴店は国内メーカーのシステムを導入していました。しかし数年後に、そのメーカーと経営方針の齟齬が明らかになり解約。中山社長は独学でCADを学び、ソフトに頼らず設計できるようになったのです。

 その後、DGPの三次元足型自動計測機が13秒で測定できること、測定結果をその場でお客様に見せられることに着目して導入し、すぐに測定会を開催しました。

 初めてのイベントでしたが、なんと1日で100万円近くの売上がでました。イベントを通じて新規の顧客が増え、店舗での売上もあがっていきました。

 中山社長はその理由を「エビデンスの力」と考えています。

 職人が「これはこういう構造なので、歩きやすく、足に優しい靴です」と説明をしても、顧客の心にはいまいち届きません。しかしその横で、三次元足型自動計測機が

「あなたの足の幅は○㎝です。今まで履いていて痛いと言っていた靴の幅は□㎝です。当店が勧めるこの靴の幅は○㎝よりもすこし余裕をもたせた△㎝です」

 と、シンプルに具体的な数字を伝えてくれるため、職人の言葉に説得力が増し、お客様の胸にすっと届くようになるのだそうです。

 その後、オーダーメイドのインソールや靴づくりに三次元足型自動計測機を活用するようになり、説明の際には必ず根拠となる数字を示すようにしたところ、顧客からの信頼が高まり、リピーターも増え、斜陽業界と言われる靴業界で売上を14年間で10倍に増やしました。その利益をもとに2店目、3店目を出店し、さらに多くの顧客を獲得していきました。

 現在、岡山県内に4店舗、北海道札幌市に1店舗を構え、グループ会社の店も2店舗あります。そして今もなお、低迷している靴業界で売り上げを伸ばし続けています。

 まさにデジタルとアナログのメリットを合わせて、相乗効果を起こした事例といえるでしょう。